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【開催報告】令和5年第2回地域円卓会議〜児童期編

【開催報告】令和5年第2回地域円卓会議〜児童期編
開催終了しました

【開催報告】令和5年第2回地域円卓会議〜児童期編

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2023年10月6日、令和5年度第2回、通算14回目の「子育て・子どもの孤立を予防するための地域円卓会議」がゆうまつどで開かれ、行政、医療や福祉の関係者、地域活動・市民活動に関わる人50名ほどが集まりました。今回は「児童期の孤立」をテーマに、事例紹介から始まり、様々な活動の情報や意見交換が活発に行われました。本レポートでは開催の様子をお伝えします。

<開催概要>
■テーマ:子育て・子どもの孤立を予防するためにできること〜児童期編
■日時:令和5年10月6日(金)9時半~12時/終了後名刺交換タイム
■開催方法:ゆうまつど ホール
■参加者:45名(行政職員、医療・福祉関係者、地域・市民活動に関わっている方など)
■主催:まつどでつながるプロジェクト・松戸市子ども政策課

「子育てしやすいまち」に〜地域円卓会議の目的

地域円卓会議は松戸市における子育てや子どもの孤立を防ぐことを目的に活動している、まつどでつながるプロジェクト運営協議会が主催しています。毎回、子育て世帯や子どもに接する関係者がお互いを知り、異なる視点から活発な意見交換が行われています。それにより地域のセーフティネットをこまやかにすることで、制度や支援からこぼれてしまいがちな人を少しでも減らし、誰もが「子育てしやすいまつど」を実感できるように、負の連鎖を予防することを目指しています。2022年度からは松戸市の子ども政策課との協働事業により開催しています。

行政の力、民間の力〜事例紹介

今回の円卓会議では冒頭に事例紹介が3例行われました。

① 行政から、主に不登校支援について(松戸市教育委員会児童生徒課)
② 民間から、市内の多様な学びの場づくり(共育ステーション 地球の家)
③ 地域と学校が連携する子ども食堂の取り組み(根木内おはよう子ども食堂)

不登校児童生徒数は、現時点で全国29.9万人を超え、増加の一途をたどっています。30万近い不登校児童生徒のうち、38%の11万人が教育機関、相談機関、医療機関のいずれとも繋がっておらず、喫緊の課題として挙げられました。

行政の構える相談窓口やサポートの紹介に続き、民間のフリースクールの取り組みが紹介され、行政と民間とそれぞれの視点や強みが異なること、個々の取り組みがそれぞれに必要で大切であることが確認されました。

最後の事例に、地域で取り組む子ども食堂があがり、多様な人が運営に関わることで地域に顔が見える関係ができること、子ども食堂を中心に地域の大人と子どものワクワクする関わりができていることなどが報告されました。

サードプレイスを子どもたちに届けたい〜あるグループの対話

グループに分かれ、自己紹介と活動紹介、事例紹介の感想などを話し合いました。

「就学前の子どもたちへ、学童期にも継続してつながるための情報を渡したいがなかなか難しい。いつも誰かがいる場を作っておきたいと思って活動している(保育園運営)」
「保護者とまず繋がって、親子ともにいざという時助けを求められる場や関係性を作っておきたい(児童館)」
「学校と家庭以外の場が知られていない、今年度から保護者向けの情報発信はLINEやInstagramと多様化させているが、子ども向けの発信が足りていないかも(行政)」
「中高生に届く発信は本当に難しい、また高校生年代のセーフティネットの脆弱さは際立っている。孤立しがちな子にも行きやすい場を作りたいと活動している(居場所運営)」
「場の多様性が大切(NPO関係者)」
「子どもは自分の安心基地は敏感に察知する(子ども会関係者)」
「以前から来続けていた子どもは来やすいが、学校と突然途切れてしまった子などはどこにも行きにくいかもしれない(児童館)」

情報を届ける大切さと子どもの権利の視点〜あるグループのまとめ

グループごとに、今後やっていきたいことや自団体に持ち帰りたいことを共有しました。

「孤立しがちな中高生年代の居場所を用意しているので、周知を広げたい(児童館)」
「子どもも大人も繋がっていたところに帰る傾向がある。繋がりを切らないように大切にしたい(NPO関係者)」
「情報は押しつけないことが大切、子どもたちは大人が思うよりもしっかり考えている(子ども会関係者)」
「子どもにあったチャネルでの情報発信に大人が追いついていないので頑張りたい(居場所運営)」
「知らずに親しんでいた情報に救われることは多い、さりげない発信も続けていきたい(保育園運営)」
「子どもの権利を念頭に置いて場を作ること、子どもと関わることを大切にしていきたい(居場所運営)」

情報×リアルの関係がセーフティーネットをこまやかにする

閉会後もあちらこちらで名刺交換や情報交換があり、「久しぶり!」や「はじめまして」の声が続きました。子育て家庭や子どもへ支援や情報提供を途切れさせないためには、関係者の関係が途切れないことが大切です。

インターネットで手軽に情報が得られる一方、辛さを抱える人たちはそれらの情報を遠くに感じがちかもしれません。ネットで得た情報に、リアルの知り合いの声がけの掛け算が何よりも背中を支えて押してくれる。円卓会議でのつながりの向こうにやさしくつながっていく松戸のまちが見えたように思いました。

【主催】まつどでつながるプロジェクト運営協議会・子ども政策課

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