2024年10月28日、松戸市男女共同参画センターゆうまつどにて、今年度1回目の「地域円卓会議検討ワークショップ〜乳幼児期編」が開催されました。円卓会議での議論を一歩深めて、事例検討や意見交換を行う検討ワークショップの様子をお伝えします。
開催概要
■テーマ:アプローチが難しい子育て家庭に対して、行政と民間が橋渡し・情報共有して連携、見守り、支援するための意見交換
■日時:令和6年10月28日(月)14時半~16時
■会場:男女共同参画センターゆうまつど研修室
■参加者:11名(行政職員、福祉関係者、地域・市民活動に関わっている方など)
■主催:まつどでつながるプロジェクト・松戸市子ども政策課
円卓会議検討WSの目的
本会議「地域円卓会議検討ワークショップ〜乳幼児期編」は、7月10日に行われた、松戸市における「子ども・子育ての孤立を予防するための地域円卓会議〜乳幼児期編」における議論をさらに深めるために行われます。
今回は、地域円卓会議で話題にあがった、「支援が届きづらい家庭に対して、行政と民間がどのように協力できるか」をテーマに、アプローチの仕方や工夫、連携する上での情報共有や役割分担の仕組み、制度や枠組みにはまらないニーズへどう対応するか、などが話し合われました。
事例共有とこれまでの活動での課題感
はじめに参加した3団体から、現場における事例の共有がありました。ここでは詳細は割愛させていただきますが、親と子どもそれぞれにおける発達特性があり、支援や関わり方に困難があるケース、ひとり親の家庭に育つ子どもに対して民間と他機関の連携に難しさを抱えているケース、支援を拒否しがちな親へのアプローチなど、民間団体としてつながりを継続できていること自体が価値がありながらも、行政を含めた専門機関との連携が必須となる事例について、悩みごとも含めて共有いただきました。
行政におけるケース対応の流れと会議体の説明
前半の課題共有を踏まえて、参加された保健師から実際に虐待が懸念されるケースに対してどのように対応しているのか、受付の窓口ごとの違いやケース会議の種類などお話いただきました。参加した民間団体の方からは、「何となく機関の言葉は聞いていたり、流れを知っていたつもりではあったけれど、実際の運用や流れを知ることができて良かった。今後具体的にケースについて相談しやすくなった。」といった声が聞かれました。
助けたい気持ちを大切にしたい
参加された民間団体の方から「困っているご家庭が地域で今後も暮らしていくためには、簡単に情報を開いて共有すればいいものではないけれど、連携ができないと行き詰ってしまうことも多い」という想いがこぼれました。行政の方からは「支援対象が厳格に決まっていて、加えての申請主義で難しいと感じる場面は多いと思う。でもできないと諦めるのではなく、SOSを受け取って助けたいと思うお気持ちを大切にして、ぜひ相談してください」と応えていただきました。
行政と民間が腹を割って話し合えたことで、双方のできることの限界が広がったように感じました。
【主催】まつどでつながるプロジェクト運営協議会・子ども政策課