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【開催報告】令和5年度第2回地域円卓会議〜児童期編/検討ワークショップ

【開催報告】令和5年度第2回地域円卓会議〜児童期編/検討ワークショップ
開催終了しました

【開催報告】令和5年度第2回地域円卓会議〜児童期編/検討ワークショップ

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2024年2月5日、令和5年度第2回「子育て・子どもの孤立を予防するための地域円卓会議〜児童期編(10月に開催)」の内容を踏まえた対話の場として、検討ワークショップが中央保健福祉センターで開かれました。児童期における主に長期欠席や不登校をテーマに、事例検討や情報・意見交換が活発に交わされました。ワークショップの様子をお伝えします。

<開催概要>
■テーマ:つながりづらい子ども(取り巻く家庭)について、行政・民間のできることを持ち寄って考える~居場所の事例共有、多様性を受け止めるノウハウ、情報発信について~
■日時:令和6年2月5日(月)14時半~16時半
■開催場所:中央保健福祉センター2階集団指導室
■参加者:25名(行政職員、医療・福祉関係者、地域・市民活動に関わっている方など)
■主催:まつどでつながるプロジェクト・松戸市子ども政策課

「つながりづらい子ども(と家庭)」とどうつながるか〜検討ワークショップの目的

「誰もが子育てしやすいまつど」を目指して、行政と民間の支援者・関係者が集まって異なる立場や視点で話し合う円卓会議の場から浮かび上がってきた課題について、さらに一歩深めて対話することを目的として「検討ワークショップ」を開催しています。
今回は10月に開かれた第2回児童期編で話題になった不登校の子どもたちや家庭とどうつながれるか、をテーマに行いました。

不登校は特別なことではない〜事例紹介

最初に、10月の円卓会議後に寄せられた意見や情報の共有がありました。全国の不登校児童生徒数は今年29.9万人で、そのうち38%の11万人が教育機関や相談機関、医療機関のいずれともつながっていません。決して特別なことではなく、誰にでも起こりうることだという認識が前提として必要ではないかという問題提起がなされました。
続いて、松戸市の2名のスクールソーシャルワーカー(SSW)から事例の共有がありました。

1例目は、子どもから発せられた困りごとの裏に二重三重に親や家庭の困りごとが潜んでいた事例でした。話してくれたSSWは子どもや親、家庭のニーズを引き出すことの難しさがあると語りました。

2例目を話してくれたSSWは、行政として民間の社会資源とつながりにくい背景や、民間と連携した経験が不足していているので、今後つながっていくために知っていきたいし、知るきっかけが欲しいと話していただきました。

情報共有や守秘義務の難しさについて〜あるグループの対話

続いて、グループごとの話し合いでは、自己紹介の後、つながりにくい子どもや家庭に悩んだ経験や情報を共有しました。

あるグループでは、情報共有の難しさや、守秘義務を抱えるもどかしさが共有されました。

「困難を抱える家庭は親自身が精一杯になりやすく、相談にも出てきづらい。そもそもSSWの存在がまだ知られていないので、情報共有が途切れやすい(SSW)」
「何かに悩むということに恥の感覚が芽生えやすく、苦しい人ほど相談のハードルは高く難しい(居場所運営)」
「守秘義務があり、情報漏洩にならないように気を配りながら活動しており、つなげたい機関へつなげられないことがある(地域の担い手)」
「困っている家庭とそうでない家庭が見分けにくくなっている(市の行政職員)」

情報を持ちつなげていくことの大切さ〜あるグループのまとめ

休憩時間を挟み、「つながりにくいことがそのまま課題、ではない。閉塞化につながるときに問題になる」ことを確認し、「つながるために何ができるか」へと話題が移っていきます。

「守秘義務を守りつつ、つながりやすい関係を構築しようとしている。以前、年齢を偽って連絡をくれた方とやり取りを続けられた結果、重大な課題が解決できた事例もある(地域の担い手)」
「相談から次へと動くときのために、地域の情報もできるだけたくさん持っていたいし、動けるスキルも身につけておきたい。いざというとき助け合える関係を地域と構築していきたい。(SSW)」
「子ども自身は何を望んでいるのかを根幹・中心にして動きたい(市の行政職員)」
「民間だからこそできるつながりと情報共有も大切に活動していきたい(子ども食堂・居場所運営)」
「つながる手段も情報の届け方もツールを増やしていきたい(居場所運営)」
「やはり子どもの権利を大切にして、伝え広げていきたい(地域の担い手)」

どうしても生まれる「すき間」へこまやかなネットワークで対応する

最後に、「つながりにくさ」や「すき間」はどうしても生まれてしまうこと、そのすき間へは支援者・関係者のこまやかなネットワークで対応していこうという呼びかけがありました。そのためには、支援者・関係者がお互いを知り、活動を把握し、関係の編み目をもっと細かくしていく必要があります。顔が見える関係、何かあったときに思い出して連絡を取れる関係、相談し合える関係を目指して、「子育て・子どもの孤立を予防するための地域円卓会議」は回を重ねています。

【主催】まつどでつながるプロジェクト運営協議会・子ども政策課

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